U理論は、Uの底では魔法が起きて不可能が可能になるのです。

< 第2087回 > 2013年02月15日 発行
 
 今週も色々ありましたが、あっという間に過ぎてしまいました。

 歴史上に於いて、何かが劇的に変わろうとしている分岐点を目撃できる人は限られていると思います。

 歴史を変えるXディは、今日か、明日か、と、毎日、毎日思っていると、時間とは、人間が考えている概念で、本来は時間など存在しないのではないか?と、思ってしまいます。

 望ましい未来を出現させるのは、自分自身なのです。

 U理論を提唱しているオットーシャーマー氏は、新しい学び方は「出現する未来から学ぶ」と言っております。

 出現する未来から学ぶには直感が必要で、イノベーションには不可欠である。曖昧さを許容し、失敗を恐れないことが求められる。

 想像もできないような事に直面し、不可能なことを試みる覚悟をしなければならない。

 恐怖と危機を感じつつも、これから出現しようとする極めて重要な何かに貢献しているのだという気持ちになって前進を続けることができる。

 と、オットーシャーマー氏は書いていますから、今の私の心境にシンクロしています。

 直感と言えば、米アップル社の創業者、故・スティーブ・ジョブズ氏は、彼の有名なスピーチの中で、次のように語っています。

「他の人の意見という雑音に自分自身の内なる声をかき消されないようにしよう。そして最も重要なことは、自分の心と直感に従う勇気を持つことだ。心と直感は本当になりたい自分をどういうわけか既に知っている。その他のことはすべて二の次だ。」

 彼は、自分自身の内なる声を聞くことが大切であり、自分の心と直感に従う勇気を持つことが最も重要なことである!と、教えてくれています。
 
 U理論は、このメルマガでも何度も書いてきましたが、それはUの底での「本来の自己」に至ることが、内なる声を聞くことであり、「本来の自己」は、未来のことも知っているし、あらゆる問題の解決をしてくれるのです。

 Uの底では魔法が起きて不可能が可能になるのです。

 U理論の内容です。

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 社会、経済、環境、精神性など至るところで人間が健全に生活を営む上での基本的な基盤が揺らいでいます。

 より意識的に、意図的に、そして戦略的なアプローチでこれらの課題に取り組むためには、新たな集合的な意識とリーダーシップが絶対不可欠です。

 そしてそのような能力を開くことが、私たち人間がより大きな可能性に満ちた未来を生み出すことを可能にすると、U理論は伝えています。

・何が望む変化をもたらす上での盲点なのか

 なぜ私たちはこのままではいけないとわかりきっているのに、それに対してなかなか変化をもたらすことができないような状態に陥ってしまうのでしょうか。

 それは、より深いリーダーシップと変化について私たちに盲点になっている要素があり、それは行動が生みだされる内面の「源(source)」であるとオットー・シャーマーは語ります。

 リーダーが何をするか、どのようにするか、については実に数多くの研究がされていますが、変化をもたらすリーダーたちが内面の「どのような場所から」行動を起こしているのかについてほとんどわかっていません。

 U理論が探求しようとしているのは、この「源」にあります。
 
 ・Uプロセスとプレゼンシング!

 リーダーが「源」に近づくという能力を開くとき、「生まれようとしている」未来を体験します。

 この状態をプレゼンシングと呼んでいます。その経験は問いとして抱え続けていた課題へのアイデアや、そのひらめきなしでは絶対不可能な未来を生み出す種をもたらします。

 U理論はこのプレゼンシングの能力がどのように開かれるかを示しています。

 ・エゴを手放し、「大いなる自己」を迎え入れる!

 Uの谷におけるこの関門を通るプロセスは、古いエゴ・アイデンティティーとなっている自己を「手放し」、同時に起こる「大いなる自己」を「迎え入れる」という体験になりますが、これによって私たちの内面の奥深いところにある知との微細なつながりが生まれます。

 このとき、それは既に知っているという感覚を覚えることがあります。

 エゴの私(self)と「大いなる自己」につながっている私(Self)が出会うところがUの谷であり、この2つの自己はUの谷でお互いを聴き、共鳴し合います。

 集団としてこの地点を越えると一人一人が、そして全体が高いエネルギーレベルと現れようとしている未来の可能性の器として機能し始めます。

 「U理論」の生みの親であるマサチューセッツ工科大学 スローン校経営学部上級講師であるC・オットー・シャーマー博士は、画期的なイノベーションや、劇的なパフォーマンスの向上を生み出すための「てこの支点」は、「何をどうやるのか?」という「やり方」自体にあるのではなく、「その行動をどこからやるのか?」という「行動の源(ソース)」にあると言及しています。

 この「何をどうやるのか?」ではなく、「その行動をどこからやるのか?」という着眼の転換そのものがU理論の独自性であり、革新的で重要なポイントとなります。

 「U理論」は、画期的なイノベーションやパフォーマンスの向上をもたらすプロセスをアルファベットの「U」になぞらえてモデル化して紹介しています。

 また、そのUプロセスは、「行動の源(ソース)を転換するプロセス」「出現する未来を迎え入れるプロセス」、そして「その出現する未来を具現化、実体化するプロセス」のという3つに大別されます。

 その3つのプロセスを更に、詳細化し、下記の7つのステップとして提示しています。

 1、ダウンローディング(Downloading):過去の経験によって培われた枠組みを再現する

 2、観る(Seeing):判断を保留し、現実を新鮮な眼で観る

 3、感じ取る(Sensing):場から感じ取る

 4、プレゼンシング(Presensing):源(ソース)につながる

 5、結晶化(Crystalyzing):ビジョンや意図を明確化する

 6、プロトタイピング(Prototyping):実行、実験によって未来を探索する

 7、実践(Performing):新しいやり方、仕組み、習慣として実体化する

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 <目に見えないことを認知し言語化する力>・・・そもそも、U理論のように目に見えない概念を理解することを、日本の学校では訓練していません。

 現実には、3つのレベルがあると言われています。健在化している現実、夢として存在している現実、うずきのように知覚はできても、言語化されていない現実です。

 そのうち、目に見えるものは健在化している現実のみです。しかし、価値創造や未来を創造するプロセスにおいては、まだ、世の中に存在しない何かを生み出すために、健在化していない現実に目を向ける必要があります。

 U理論は、価値創造に新しい視点をもたらしました。

 誰もが、ガンジーになることはできません。しかし、U理論を多くの人々が共通言語として理解するようになれば、イノベーションを共同で作り上げることが可能になります。
 
U理論は、1人の人生から社会変革まで、幅広く応用をすることが可能です。

 これまでのやり方では、ものごとがうまくいかなくなった時、ぜひ、皆さんもU理論を活用してみてください。

 その活用の方法は過去のメルマガに何度も何度も繰り返して書いてあります。
 
  ありがとうございました。


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