アルツハイマー病の予防や治療法の開発につながる可能性がある。

< 第2105回 > 2013年03月20日 発行

 治らないと言われたアルツハイマー病が、5年後には注射で治る可能性があると、新聞に載っていました。

              3月19日毎日新聞より

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 アルツハイマー病のマウスに遺伝子治療を施し、記憶障害をほぼ正常なレベルに改善させることに世界で初めて成功した!と、西道(さいどう)隆臣・理化学研究所シニア・チームリーダーと岩田修永(のぶひさ)・長崎大教授らのチームが18日付の英科学誌に発表した。

 予防や治療法の開発につながる可能性がある。

 今後、霊長類の実験を経て、安全性が確認されれば臨床試験を目指す。

 アルツハイマー病はベータアミロイドという不要なたんぱく質が脳内に過剰にたまり、神経細胞を壊し発症する。

 チームは2001年、ベータアミロイドを分解する酵素「ネプリライシン」を発見。

 その後の国内外の研究から、この酵素の働きが低下すると、アルツハイマー病を発症することが分かった。

 そこで、神経細胞でネプリライシンの生成が高まれば治療につながると考え、ネプリライシンを作る遺伝子を組み込んだウイルスを開発。

 初期のアルツハイマー病を発症したマウスに注射する遺伝子治療を実施した。

 その結果、ベータアミロイドの量は半減し、健康なマウスとほぼ同じ量になった。迷路でゴールに到着する時間から記憶力を測ると、健康なマウスと互角になっていた。

 アルツハイマー病の国内の患者数は約200万人。ベータアミロイドが蓄積し始めてから症状が表れるまで約20年かかるとされる。

 西道さんは「一定の年齢を迎えたら接種するようにすれば、発症防止にもつなげられる」と話す。

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アルツハイマー病と、ベータアミロイドに関する資料がネットにありましたので、紹介します。

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アルツハイマー病

 アルツハイマー病は、脳の記憶中枢などの特定部域において神経細胞内外に異常タンパク質が蓄積し、その有害作用で細胞死が起こり、神経機能(特に認知機能・記憶・感情などの高次機能)が障害される病気です。

 特に神経細胞外に溜まるβアミロイド(Aβ)と呼ばれるペプチド(タンパク質)の凝集物は、組織学的に老人斑と呼ばれ(実際、脳の中に出来た微小のシミのように見えます)。

 鉄イオンの共存下に活性酸素(ヒドロキシラジカル) を産生して神経細胞死を引き起こすと言われています。

 Aβの蓄積はアルツハイマー病の原因として最も注目され〈アミロイド仮説〉、種々の方法でそれを減らして病気の進行を遅らせようという試みがされています。

 Aβはアミロイド前駆体タンパク質(APP)からある種のタンパク質分解酵素の働きで切り出されます。

 Aβが切り出される量が多かったり、分解されないで溜まってきたりして凝集して細胞毒性をあらわすことになります。  

私たちは以前に老化におけるタンパク質分解活性の変化を重視した一連の研究の中でAβの分解に関わると考えられる酵素を明らかにしました (Kurochkin and Goto, Alzheimer's beta-amyloid peptide
specifically interacts with and is degraded by insulin degrading enzyme.FEBS Lett. 345:33-37,1994) 。

 それは従来インスリン分解酵素と呼ばれていたタンパク質分解酵素でした。その後、理化学研究所脳科学総合研究センターの西道隆臣博士らが別の有力なAβ分解酵素ネプリライシンを発見しています
(Iwata et al. Identification of the major Abeta1-42-degrading catabolic pathway in brain parenchyma: suppression leads tobiochemical and pathological deposition. Nature med. 6:143-150, 2000)。

このほかに神経細胞内に溜まる形態学的に神経原繊維変化と呼ばれる異常タンパク質もアルツハイマー病の発症と深く関わっていると考えられています。その実体は異常化したタウと呼ばれるタンパク質です。

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治らないと言われた病気が、5年後には注射で治る可能性があると言うのですから、すごいことです。

  整理すると、

 1、アルツハイマー病は、βアミロイドという不要なたんぱく質が脳内にたまり神経細胞を壊し発症する。

 2、西道隆臣博士らがこのβアミロイドを分解する有力な酵素「ネプリライシン」を発見した。
 
 3 酵素「ネプリライシン」の働きが低下するとアルツハイマー病を発症することが分かった。

 4 「ネプリライシン」を作る遺伝子を組み込んだウィルスを開発した。

 5、そのウィルスをアルツハイマーのマウスに注射した。

 6、βアミロイドの量と記憶力は健康なマウスと同じになった。
 
 脳内でβアミロイドを分解する“ネプリライシン”という酵素の減少が、アルツハイマー病を引き起こす原因のひとつとしてわかってきたのですから、この酵素の減少を食い止めれば予防になります。

 ネプリライシンも、60歳を過ぎたころから急激に減少するのが明らかになっていることからも、この酵素も、体内酵素の5000種類の一つになります。

 現代人は圧倒的に酵素不足に陥り、それが、ガン・心臓病・脳卒中・糖尿病・アトピーをはじめ、花粉症・ぜん息のようなアレルギー性疾患など、現代人の多くがかかえる病気をひきおこす原因になっているのです。
 
 新聞の記事からも、アルツハイマー病も酵素の不足が原因である事が分かります。
 
 一生のうちに体内で作られる酵素の量は限られています。

 体内酵素が不足すると、不足分は野菜や果物を食べることで酵素を補ってきたのですが、現在ではそれらの食品に含まれる酵素の量が少なく、そのうえほとんど酵素が含まれていない加工食品を食べている現代人は、酵素不足をいっそう招いているのです。

 最新の研究からネプリライシンを増加させる可能性をもつ物質“ソマトスタチン”という体内に存在するホルモンの一種も明らかになっています。

 ホルモンの生成には、酵素や補酵素(ビタミン・ミネラル)等が必要で、酵素が体内で不足していると生成されないのです。

 現代人の生活環境は、活性酸素によるダメージを受けやすく、活性酸素を撃退する酵素がますます不足するのですから、酵素のことを真剣に考えている本物の製品をお勧めします。
 
 酵素や補酵素の不足が病気になるという説は、アルツハイマー病の研究からも分かるように、最近のものですから、にわかに信じられないと思います。

 アルツハイマー病は脳の病気ですが、脳の記憶中枢の改善となれば、頭の回転が速い!とか、記憶力が良い!とか、脳機能の良し悪しは一般の人にとっても、重大な問題になってきます。

 学生でも、社会人でも、主婦でも、脳機能や精神活動の一層の活性化は、一生涯に渡り影響を及ぼし、人生を大きく左右するものです。

 根本的な頭の良し悪しが、毎日の食生活や生活習慣を心がける事で決まる!となれば、家族の健康ばかりでなく、子供の成績や、夫の出世が、酵素や補酵素の摂取量で決まる!となれば・・・。

 若返りや免疫力、そしてダイエットに効果があるばかりでなく、やる気やアイデアの創出、願望の達成などにも大きく関係がある!となれば、毎日の食に関心を持つことでしょう。

 栄養学、生化学、生理学、神経科学、行動科学、心理・精神学等広範な研究領域を包括した概念が根底にある会社は、素晴らしい製品を提供するのは当然のことになります。

 食品成分が健康になるばかりでなく、脳機能や精神活動に与える影響が大きいのですから、能力開発にも不可欠なのです。

 これまでの栄養学は栄養素を主に扱ってきましたが、食品中には栄養素以外の物質もたくさん含まれます。

 最近ではポリフェノールといった非栄養素の研究が非常に活発になってきましたが、脳・神経機能についての栄養学的側面からの解明は遅れているのが現状です。

 アルツハイマー病の最新の研究の成果から、酵素や補酵素の重要性が、益々クローズアップしてきます。


 ありがとうございました。


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