愚かな戦争につながるような要因が少しでもあれば、断固としてその芽をなくしてしまう!

<第2187回> 2013年08月06日 発行

 今日は8月 6 日、あの忌まわしい広島の原爆記念日です。

 これに関連している話題を書きます。

 宮崎駿監督の最新作「風立ちぬ」をきっかけにゼロ戦を設計した堀越二郎氏(1903~82年)への関心が高まっている。

という記事が、先日の新聞のコラムにありました。

 ところで、宮崎駿監督は、憲法改正に関して猛烈に反対しているそうですが、この新聞のコラムを読んで、なぜ、今この作品なのか?

 宮崎監督によると今回の「風立ちぬ」は、子供よりも、大人に見てもらいたい!ということですが・・・。

 「蛍の墓も」そうでしたが、彼の戦争への嫌悪のようなものを感じます。

 今日は、世界で初めて、人類に原子爆弾が投下された日ですが、宮崎監督は、憲法改正がうんぬんというのではなく、世の中に、愚かな戦争につながるような要因が少しでもあれば、断固としてその芽をなくしてしまう!ということのように感じます。

 イデオロギーを超えて、尊い命を奪う戦争への憎悪のようなものを感じます。

 さて、ゼロ戦を設計した堀越二郎氏は、敗戦の日の心境を便箋2枚につづった「終戦日誌」の中で、「軍部とそれと結ぶ政治家が、外交で平和的に打開することをせず、武力に訴える所まで短気を起したことが戦争の近因ではなかったか」と、当時の国家の中枢を糾弾しているのです。

 そして、彼は「反省がなければ、日本の前途には長期にわたる経済および道徳の混乱がつづくだろう」との見通しを示し、

 「日本に壊滅をもたらした政策を指導してきた者が全部去らなければ腐敗の種は残る。『誠実にして叡智(えいち)ある愛国の政治家出(い)でよ』。これが願いである」

 と、「終戦日誌」は、思いのたけを痛烈に書いて、彼の切実な願いで、結んでいるのです。

 現代ならこのような批判は、誰でも当たり前にできることですが、戦時中にゼロ戦を設計した人物が、戦争に加担していると思われている人が、このようなことを書くことは、有り得ないことだと思います。

 終戦の日には、まだ戦争色の濃い中ですから、言論の統制が厳しい中で、公表はしなくとも、このような痛烈な批判を書いた人物に、宮崎駿監督は、共感されたように思われます。

 戦争一辺倒の中で、多くの人が同じような考えを持っても、自分の考えが一人だけであっても、正しいと思っていることは貫き通すのです。

 宮崎駿監督も同じような考えを持っているのでしょう。
 
 そして、軍部とそれと結ぶ政治家が、悲惨な戦争を起こし、つまり、日本に壊滅をもたらした政策を指導してきた者達が。

 なぜか、現代の官僚と政治家に非常に類似しているのです。

 時代背景は違っていても、日本丸を操縦する船頭が同じようなレベルであれば、行き着く先は、決まってしまうのです。

 その結果として、日本に壊滅状態をもたらし、国民に不幸を招くことは目に見えているのです。

 無能の政治家が、腐敗している官僚の横暴を制御できない構図は、現代も同じで、日本に壊滅状態をもたらし、多くの国民が多大なる損害や犠牲を強いられてしまうのです。

 レベルの低いリーダーに、不幸のどん底に落とされるのです。

 例えば、第二の世界大戦の末期には、当時の軍の官僚と政治家の無能さによって、短期間に60万人以上の人命が犠牲になったのは、最近になって、NHKが番組の中で、真相を究明しました。

 昭和20年4月、米軍沖縄上陸。沖縄での犠牲者15万人以上。本土の空襲で3月・4月に、20万人の犠牲。 広島・長崎に原爆投下、21万人の犠牲。と、終戦までの最後の3カ月間だけで、日本人の命の犠牲者は、60万人を超えたのです。

 最終的には、8月6日、広島原爆投下、死者14万人。8月9日、長崎原爆投下、死者7万人。そして、ソ連が対日宣戦布告。と・・・。

 このような、破局的なかたちで、決断のきっかけがもたらされるまで、無能な国家のリーダー達は、終戦の決断をすることはなかったのです。

 この大戦における日本人死者310万人。犠牲者は最後の数カ月に急増し、シベリア抑留、中国残留孤児、北方領土問題などが、戦争の最後の時期に発生したのです。

 もっと早く勇気を持って降伏し、戦いを止めていれば、悲劇の拡大を防ぐことが出来たのです。北方領土問題もなかったのです。

 NHKの番組では、国家存亡の危機を前にしながらも、軍の官僚や政治家は、決定責任を回避し合って、決断が出来なかったのです。と、悔やんでいて、戦後に書かれた記録には、将の無為無策、感覚の愚鈍さについて、あきれていることが書かれていました。

「戦争指導の最高責任者の無為無策であり、感覚の愚鈍さの驚くべきものであった」「反省を回避し過去を忘却するならば、いつまでも同じことを繰り返す」

 と、ゼロ戦を設計した堀越二郎氏の「終戦日誌」にも類似しておりますから、共通の認識なのです。

 このような、第二の世界大戦の末期の軍の官僚と政治家と、現代の官僚と政治家が、非常に類似していて、戦後、68年も経っているのに、日本に壊滅をもたらす政策ために、長期にわたる経済および道徳の混乱がつづいるのですから・・・。

 堀越二郎氏の見通しがその通りになっているのです。

 3.11の福島の原発事故の時も、官僚も、東電の幹部も、アメリカから来ていた情報を握りつぶして、うやむやにして、決断を先延ばしにしたから、あのよう日本に壊滅をもたらすな事態になったのです。

 その残念な経緯はメルマガにも書きました。

  第二時世界大戦では、無能の政治家が、腐敗している軍の官僚の横暴を制御できなく、無策で決断が出来なかったので、尊い人命の犠牲と北方領土を失いました。

 現在でも、無能な政治家と腐敗した官僚のために、経済的不況が続き、3万もの自殺者の中の大半を占める経済的困窮による自殺者の命と福島の領土を失っているのです。

 68年後の現代でも、腐敗の種は残り、長期にわたる経済および道徳の混乱がつづいているのですから、堀越二郎氏は、嘆いていることでしょう。

 ゼロ戦を設計した堀越二郎氏のアニメの映画なのに戦闘のシーンが一つもないそうです。

 参考までに、北海道新聞のコラムです。

=============
「ゼロ戦」という飛行機は今なお、人々に特別の感慨を抱かせる。太平洋戦争当時、世界最高水準の技術の結晶であったことは間違いない。

 宮崎駿監督の最新作「風立ちぬ」をきっかけにゼロ戦を設計した堀越二郎(1903~82年)への関心が高まっている。そのせいだろう。埼玉県所沢市の航空発祥記念館で開かれている堀越の特別展(9月1日まで)には大勢の見学者が訪れている。

 堀越の長男が今年5月、自宅屋根裏で発見した資料が中心だ。細かな文字で埋め尽くされた手帳や図面、テスト飛行の報告書などゼロ戦開発の舞台裏がうかがえる。

 敗戦の日の心境を便箋2枚につづった「終戦日誌」が目を引く。「軍部とそれと結ぶ政治家が、外交で平和的に打開することをせず、武力に訴える所まで短気を起(おこ)したことが戦争の近因ではなかったか」と指導層を指弾した上で「この反省がなければ、日本の前途には長期にわたる経済および道徳の混乱がつづくだろう」との見通しを示している。

 人を殺すための飛行機を生み出した堀越に対しては戦争協力者との批判も付きまとう。しかし全ての国民が程度の差こそあれ戦争に加担した時代だ。批判の矢はこうした体制をつくった側にこそ向けられるべきだろう。

 隣の会場にはゼロ戦の実物も展示されている。宮崎アニメの主人公が夢見た美しい飛行機が戦争の醜さを伝える。

 2013・8・4
==============

 ありがとうございました。

 
スポンサーサイト
☆プロフィール

angel

  • Author:angel
  • 当ブログは、「S氏の能力開発」メルマガを掲載しております。
ホ・オポノポノ
ホ・オポノポノツール

★4つの魔法の言葉

   

   
あやこ関野&バシャール
★パラレルワールドを移行

   

   
☆おすすめ書籍


   

   

   

   

   

      

☆最近の記事